今回は天井圏と底値圏に関するローソク足の組み合わせを紹介します。 「毛抜き天井」と呼ばれている組み合わせはこれが天井圏に出ると反落の可能性が高く、「毛抜き底」と呼ばれる組み合わせはこれが底値圏で出ると反発の可能性が高くなります。
天井底ともにローソク足の形に関係なく、天井では高値、底では安値が同じ値のことです。
ここで、ローソク足ではないのですが、大引足というものでも「毛抜き天井」「毛抜き底」と呼ばれるものがあります。 考え方はローソク足と同じなので、知っておいて損はないと思い参考まで紹介したいと思います。
この大引足(おおびけあし)ってなんぞや?初心者の方はご存じないかもしれないので、以前に参考図書で紹介した 「実践相場用語辞典~林知之著、林投資研究所刊」から引用させてもらいます。
―大引足~終値だけを点で表し、点と点を線で結んでいくシンプルなチャート。とめ足、ほし足、折れ線グラフともいう。大引値だけを採用するので、月足など基本単位とする期間の長い場合は不向きだが、日足においては、シンプルで自分の感覚を素直に売買に直結していくことがやりやすいため、プロに好まれている。一般に「なにか特別の売買サインはないだろうか」と断片的なシグナルを探すことが試みられ、複雑なチャートが好まれる傾向があるが、そんなものがあたっら市場そのものが成立しないのである。上手な人ほどシンプルで、バカみたいに単純な基準で売買をしているのである。―引用終わり
と書かれています。大引足の説明だけでなく、いかにシンプルイズベストか言いたかったので長々と引用させてもらいました。 その大引足で「毛抜き天井」「毛抜き底」は下図のとおり。
図の黒い点が終値でその終値が毛抜き天井では高値をつけ、数日後の高値が前回の高値と同値近辺になり、その後下に割れるもので、毛抜き底は安値をつけ数日後の安値が前回の安値と同値近辺をつけて、上抜けするものです。
この大引足には、これらを含め全部で18則の見方があり、興味のある方は勉強してみてください。
次回はザックリもザックリの超シンプルなローソク足の見方とトレンドの継続判断方法について紹介したいと思います。
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